06_スポーツ経営学ってなんぞ?(詳述ver .)
前回記事のコメント〜おくだの意見を添えて〜
ーしえろ さんー
スポーツ経営学の理念、簡潔で分かりやすかったです。 純粋な疑問で、ここでいう「経営学」っていわゆる普通の”ビジネス”に関する経営学とは全く関係ないんかね。
ーおくだの意見ー
あれ、サクラ仕込んでたっけ?
と思うような期待通りのコメントをありがとうございます。
まさに今回の記事でその部分に触れようと思っていたので
読み進めてもらえると助かります。
(まさかこのコーナーが本当に記事の冒頭に来るなんて思ってもみなかったでしょ、みなさん)
(僕はそう思ってました)
前回記事
の補足です。
頑張ります。
以下詳述。
細かく説明します。
まず
「体育・スポーツ経営学」を
1.体育・スポーツ:研究の対象
2.経営学:研究の方法
という風に分解して考えます。
すると
「体育・スポーツを経営学する」のが体育・スポーツ経営学となります。
では、ここからは
Q1;体育・スポーツとはなにを指すのか
Q2;経営学の手法とはなんなのか
について考えていきたいと思います。
Q1;体育・スポーツとはなにを指すのか
ここでいう体育とは
学校で行われるスポーツ活動を主に指します。
もともと体育とは「身体の教育」であり
教育という意味合いを多分に含んでいます。
が、日本では学校を離れた場所でも体育という言葉が
スポーツ活動を表す言葉として用いられてきました。
「日本体育協会」に関しては2018年に
「日本スポーツ協会」へと名称変更がなされましたが。
一方、スポーツは簡単にいえば
「遊び」です。
「遊び」についてはカイヨワやホイジンガが
その要素を提唱したりしています。(ググってください)
ただし、スポーツの定義は
研究者の数だけあるともいわれたりするので
ここで規定してしまうのもナンセンスかなと思います。
イメージとしては
プロの選手がやってるのもスポーツやし
地域の人たちがやってるのもスポーツやし
子供らがやってるのもスポーツやし
まあ広い言葉です、はい。
Q2;経営学の手法とはなんなのか
おそらく、「経営学」=ビジネス
というイメージを持つ人はかなり多いかと思います。
そうなってしまうのも無理はありません。
「経営する」とか「経営者」とか頻繁にいいますから。
しかし、そのイメージは
ちょっと違います。
「企業経営学」=ビジネス(細かく言えば=じゃないかも)
ならまだわかります。
なにが違うの?って感じですよね。
そこにはやはり「経営」という言葉の捉え方にあります。
「経営」には
「組織」「目的」「事業」「効率性」
の4条件があるとされています。
なので「経営」とは
「組織が目的を効率的に達成するために事業を行うこと」
となります。
そしてそれに関する学問が「経営学」です。
(だいぶ説明端折った感)
とすると
「企業経営学」は
企業が目的を効率的に達成するために事業を行うことに関する学問となります。
企業の目的は利潤の獲得ですから、「企業経営学」=ビジネスという
捉え方ができるわけです。
Q2;経営学の手法とはなんなのかに答えるとするならば
どんな「組織」なのか
その組織の「目的」は何なのか
どんな「事業」を行っているのか
それは「効率的(より少ない資源でより大きい成果を生み出すこと)」か
を考えること
となるでしょう。
以上のことから
「体育・スポーツ経営学」を整理すると
「体育・スポーツ経営体」が
「目的」を
「効率的」に達成するために
「事業」を行うという「体育・スポーツ経営」を
対象とした学問となります。
伝わった気がしないので
具体例を挙げて一旦終わりにします。
みなさんに一番身近な学校を考えてみましょう。
学校(体育・スポーツ経営体)が
生徒の自発的な運動の機会を確保すること(目的)を
効率的(いかに少ない資源で大きい成果を生み出すか)に達成するために
運動部活動(体育・スポーツ事業)を行う
みたいな感じです。基本は。
(あかん、伝わった気がしいひん)
【参照】