あなたの専門はなんですか?スポーツ経営学です!

日々の学び、疑問をつれづれなるままにつづります。

15_部活動は本当にブラックなのか

前回記事のコメント〜おくだの意見を添えて〜

KUE 三上 さんー

部活動から引退したことがないのですが、大事な視点だと思いました。 そもそも部活動というと、運動に親しむためにやるような場ではなく、勝利を求めるものであり、真剣にやらなければ顧問や仲間から怒られる場であると思います。そのような場でスポーツを続けることには、それなりのエネルギーがいります。だから、受験を機に部活動から引退するというのは、至極当然なことだと思います。 しかし、それは確かにスポーツ権を奪っていることになるのかもしれません。誰が、というわけではないですが。 何が問題なのかと考えれば、部活動は「頑張る場所」という前提があり、その他に定期的に運動やスポーツを「楽しむ場所」が、学校の中にはないことじゃないでしょうか。 勝つためだけではなく、単純に楽しむ場としての、大学でいうところの「サークル」のようなものがあればよいかも。でも、このブログ上での「引退」の定義は、「部の活動に参加しなくなること」なので、根本的な解決にはなりませんね。 部で活動をし続けるためには、部が多様な選手のニーズやスポーツとの関わり方を認める必要がありますが、それができる学校がどれだけあるでしょうか。 解決策はありますが、学校や教員、部活動を頑張ることに与えられすぎている価値が変容していかないことには難しい課題だと思いました。

 

おくだの意見ー

 

コメントありがとうございます。確かに「引退」は集団スポーツに顕著に見られるものですね。

部活動のあり方については根本的な認識を変える必要があると思います。「部活動は頑張らなあかんもの」というのは、誰かが決めたわけでもなく、本来強制されるものでもないはず。でもそうなってしまっている(のはもしかしたら一部だけなのかもしれませんが)現状は少なからずあります。

そんな中でも生徒の多様なニーズに応えようと「総合運動部」のような形で実際に実践されている先生もいます。

必ずしも不可能ではないはずなのに、それを妨げているのは誰、何なのでしょうか。

 

     以下、本文。

 

部活動にはやっぱりみんな興味があるのか

閲覧数が多かったですね。笑

 

なので今日も部活動をテーマにします。笑

 

ブラック部活動

 

 今や部活動は

「ブラック部活動」

揶揄されるまでに問題視されています。

 

内田良先生が

この「ブラック部活動」という言葉を使い始め、

部活動といえばブラックという

イメージが形成されている人も多いのではと思います。

 

事実、OECDの「国際教員指導時間調査」では

日本の教員はダントツトップで

課外活動(部活動とは書かれていない)に

費やす時間が多いと報告されています。

 

(世の流れに反して)教員は働きすぎだ!と

課外活動の時間が長すぎだ!という二つの主張が相俟って

教員の働きすぎは部活動のせいだ!となっています。

 

そこに「ブラック部活動」という

使い勝手の良い言葉が入ってきたもんですから

ここぞとばかりに「ブラック部活動」が

バーっと広まり浸透したのかと思います。

 

部活動はブラックなのか

本当に部活動が

教員の多忙化の原因なのでしょうか。

 

もちろん部活動を手間に

感じている教員も多いでしょうし

現場からその声が揚がっているのも

事実としてあります。

 

しかし一方で

部活動が生きがいだ

みたいな教員もいます。

 

果たして誰にとって

部活動の何がブラックなのか

 

教員の多忙化の根本の原因は

部活動にあるのか

 

そのへんをしっかり考えないと

ただただ部活動が悪者扱いされて

日本固有のスポーツシステムが

破滅してしまうかもしれません。

 

みなさんどう思いますか。